ITの新規投資と維持費用の割合はおおむね3:7であり、十分に新規投資に費やせず、運用維持コスト削減が課題と言われています。私がこの3:7という数字を初めて聞いたのは2005年くらいだったと思いますが、今でもこの比率はあまり変わっていないようです。
数字だけ見ると何も改善されていないことになりますが、本当に何も改善されていないのでしょうか?
運用維持が効率化されていないということはありません。仮想化、自動化、一元管理などで少しずつ効率化はされており、一つ一つの作業はかなり楽になっているはずです。
運用のための技術は進化していて、運用プロセスの標準なども確立されてきているのに、運用管理の比率が減らないのはなぜでしょうか?この数字が改善されていない主な要因を、いくつか挙げてみたいと思います。
「クラウドサービス利用費は戦略的活用をしても利用当初から維持費用になるのか?」、「既存パッケージシステムの単純リプレースなどは維持が目的でも新規投資になるのか?」など悩ましい部分はあり、この新規投資と維持費用の比率は今後も参考になる指標であり続けられるのだろうか、という疑問もあります。
ただ、本質的に「ハードのお守り、日々のメンテナンスなどに追われてしまうことで、ビジネスニーズに応えられなくなるという事態から脱するべき」という課題は解決していかなければならないため、今後もこの課題への意識は必要になるでしょう。
私自身も今まで生々しい現場を見てきており、この問題の深さ、改善の難しさは理解しているつもりです。今回の投稿で簡単に解を出せるようなテーマではありませんので、今後少しずつでも自身の気づきを記していけたらと思っています。クラウドが現実化し、オンプレミスでもSoftware
Definedが浸透しつつあり、効率化や自動化、可視化のための技術は整ってきています。適切な運用を行い、ビジネスニーズに応えられる仕組みづくりを引き続き考えていきましょう。